梅雨時期注意!ダッチオーブン錆びてないですか?サビ取りシーズニングのやり方
皆さんこんにちは、たびゅうどのガヤさんです。
いや~、やっちゃいました……
先日キャンプに行った際、梅雨時期だったこともあって大量の大雨に降られてしまったんです。
その際に、慌てていたこともあってダッチオーブンを洗った後にオリーブオイルを塗るのを忘れてしまいました。その上濡れたままのタープ・テントと一緒に車の中に数日放置してしまった結果、サビだらけになってしまいました。
これがそのダッチオーブン。蓋も鍋も同様にサビまくっています。
一度手入れを怠っただけでこの結果です。湿気の多い梅雨時期には、同じようにクッカーをサビさせてしまった経験のある方も多いのではないかと思います。
今回はサビ落としの方法と、正しいメンテナンス方法(シーズニング)をやってみたいと思います。同じようにダッチオーブンにサビが出てしまった方は参考にしてみてください。
使用する道具
まずメインで使う道具は「亀の子タワシ」です。
亀の子タワシはヤシの実からできていて、擦ってもダッチオーブンにダメージを与えません。
サビが酷い場合は金タワシ(スチールタワシ)を使ってもいいのですが、金属のタワシを使ってしまうとダッチオーブンに細かい傷が付いてしまい、そこからサビが発生しやすくなってしまいます。
そのためなるべく亀の子タワシを使用するようにしましょう。
今回はこちらの『重曹+お酢台所クリーナー』を使ってみたいと思います。
クエン酸と酢+重曹がサビを溶かし出してくれるらしく、これを使うとサビを落としやすくなる…とどこかで聞いた気が…。
後でシーズニングもやり直すので、洗剤も使って検証をしてみたいと思います。
もう一点押さえておきたいポイントとして、普段ダッチオーブンを洗う際には洗剤を使用しないことをお勧めします。
理由としては、ダッチオーブンをサビから守ってくれる油の膜を落としてしまうからです。これもサビの原因になるので、シーズニングを行えない場合は亀の子タワシだけで洗うように心がけるといいと思います。
まずはタワシだけで擦ってみる
まずは右側部分を亀の子タワシと水だけでサビを落としてみます。このサビだらけのなべ底がどこまで綺麗になるでしょうか。
ダッチオーブンと亀の子タワシに若干の水を付けて、サビをガシガシと擦ってみました。
大体100往復くらい擦ってから、タオルで擦った部分を拭き取ってみました。
亀の子タワシだけでも大分サビを落とすことができたと思います。それでも100往復、結構疲れました。
重曹+お酢台所クリーナーを使って擦る
続いて左側部分のサビは重曹+お酢台所クリーナーも使って落としてみたいと思います。
重曹+お酢台所クリーナーをスプレーして、30秒ほど時間を置いてから亀の子タワシで擦ってみます。予想では水だけで擦るよりも早く簡単にサビを落とせるはず!
同じように大体100往復擦ってみました。
サビの落ち具合は水だけで擦った場合とあまり変わらないような気がします。もしかしたら塗布からもっと時間を置く必要があるのかもしれません。
今度は重曹+お酢台所クリーナーをスプレーしてから30分時間を置いてみたいと思います。ダッチオーブン全体にスプレーして、放置してみます。
実験!ジャガイモと塩でサビ落とし
30分時間が経つのを待つ間に、蓋のサビを使って実験をしてみたいと思います。
これもまたネット情報ですが、ジャガイモと塩でサビが落とせるという記事を見かけたので実験してみたいと思います。
まずはジャガイモを半分にカットします。
サビ落としで使ったジャガイモは食べられなくなるので、芽が出てしまって使えなくなったものなどを使うといいと思います。
続いてサビてしまった部分に多めの塩を乗せ、そのままジャガイモで擦っていきます。
擦っていくうちにジャガイモから水分がにじみ出し、塩と混ざってクレンザーのようになっていきます。塩のジャリジャリ感が研磨剤のような感じになっています。
しばらく擦ったのちにタオルで拭き上げてみると、完全とは言えませんが、かなりのサビが取れていました。使ったのはジャガイモと塩だけ。
洗うための道具を一切使わずにこれだけ綺麗になるってすごくないですか?
クリーナーをかけて30分後…
クリーナーをスプレー後、30分が経ちました。先ほど同様に亀の子タワシでサビ部分を擦っていきます。
サビ自体は、全体的にかなり綺麗になりました。
ただ重曹+お酢台所クリーナーの使用感としては「劇的に落ちる」といった印象ではなく、若干いいかな?といった程度。期待していたほど効果を感じることはできませんでした。
まだサビが若干残っている感じがあるので、先ほど切ったジャガイモの残りと塩を使って仕上げをしてみました。擦っていくにつれて粘り気が出てくる感じが不思議です。
塩がだんだん茶色くなっていきますが、これはサビの色が付いているのかジャガイモの色が移っているのか。面白い!
水で洗い流してみたところ、はじめに比べてかなり綺麗になりました。
今回試したサビ落とし方法ではこのくらいが限界といったところでしょうか。今回はこんな感じでサビ落としを完了したいと思います。
仕上げのシーズニング
サビ落としが終わったら、必ずシーズニングを行いましょう。
シーズニングを行わずにそのままダッチオーブンを放置してしまうと、またすぐにサビが発生してしまいます。サビ落としや洗剤で洗った後には必ずシーズニングをセットで行うようにしてください。
まずはダッチオーブンの表面に付いている水分を飛ばすために、ダッチオーブンを火にかけていきます。この際にはガスバーナーやカセットコンロを使用すると煤も出なくて便利です。
ダッチオーブンの水分がすべて飛んだら、オリーブオイルを表面すべてに塗り込んでいきます。
この作業は火にかけっぱなしで行う方もいるようなのですが、火のあたる底部分や側面部分が塗りづらかったりするので、一度火からおろして行っていいと思います。
火傷の危険があるので、手袋は必ずつけて行ってください。
続いてオリーブオイルを塗ったダッチオーブンを再び熱していきます。
そうすると油が燃えて白い煙がたくさん出てきます。これによってダッチオーブンの表面に油の膜ができていく感じです。油は水を弾くため、水分が金属に触れられなくなることでサビなどを防いでくれます。
同様の工程を3回繰り返して油の層を作っていきましょう。
蓋部分に関しても同様の作業を行います。
実はダッチオーブンのフタは、ひっくり返すことでフライパンのように扱うこともできます。そういった全面金属のメリットがある反面、サビやすいというデメリットもあるのでしっかりとケアをしてあげましょう。
クズ野菜を炒めてサビ臭を消そう!
シーズニングまで行ったダッチオーブンですが、サビが出たり鉄がむき出しになったりしたことで鉄の臭みが出てしまうことがあります。
このまま使うと料理にニオイがついてしまうので、クズ野菜を炒めて鉄のニオイを取っていきます。
ダッチオーブンを十分に熱したら、クズ野菜を入れて炒めていきます。野菜に鉄の臭みが移ることで、その後は安心して料理に使えるようになります。
同様に蓋部分もひっくり返してフライパン状態でクズ野菜を炒めてください。
このクズ野菜は食べずに捨ててくださいね。
最後に日ごろのメンテナンスとして、まだ熱いうちにオリーブオイルを塗って終了です。
仕上がり!サビがここまで落ちました!
今回あれだけサビてしまったダッチオーブンも、ここまで復活させることができました。
黒光りがいい感じです。こういったアクシデントやメンテナンスを経験していくうちに、道具に対する愛情もどんどん湧いてきます。みなさんもこまめに面倒を見てあげてくださいね。
まとめ
今回はダッチオーブンのサビ取りとシーズニングを行いました。
本当、サビ落としは大変です。やっぱり日頃の手入れが大事です。ダッチオーブンを使ったら必ず「洗剤を使わずに亀の子タワシで洗って、火にかけて水を飛ばしてオリーブオイルを塗り込む」といった日頃のメンテナンス。
そして湿気の少ない所で保管するのがサビない方法だと思います。新聞紙でくるんでみるのもいいかもしれません。
車にダッチオーブンを積みっぱなしの方、梅雨時期は大変危険ですので、一度様子を見てあげてくださいね!
【 前の記事 】« 【総額35円】ハッカ油の虫よけスプレーを紹介!【簡単】
【 後の記事 】【キャンプ道具】あなたは何から買う?はじめてのキャンプ道具の選び方 »
この記事をSNSでシェア